昨今の技術革新の変革は、十六世紀の西欧の産業革命に匹敵する程の進歩です。
我が業界の環境も、アナログの世界からデジタルの世界へと飛躍的に変身を遂げて
参りました。
弊社がこの業界に参画したのは、オイルショック真っ只中の昭和48年4月の頃です。
当時の印刷界は、大手企業に対抗すべく会社の集約化・合併・共同工場の構築。
業務の提携等々、啓蒙運動の盛んな時代でした。
弊社はハイデルベルグというブランドの高いマシンと、家内工業的経営が不必要な
経費を削除して時代を乗り切って参りました。

今世紀はバブルの精算と、その格闘からいかにして利益を生み出せる会社の体質にするか、じわじわと石油の高騰により諸材料の値上がりに対して販売価格への転嫁もままならぬ業界の時代の流れの中で、IT技術を駆使した技術革新の設備投資が経営の負のコストを押し上げ経常利益を減額させる要因とならないか。
或いは時代を先取りした先行投資が硬直状態の経営に風穴を開け、未来に燦然と輝く光明の突破口と成るのか未来が証明してくれるものと思います。
今世紀は、業態変革推進プランと数々のセミナーが開催されて居ります。
しかし、いつの時代にも共通して言えることは会社の構成員一人一人が其の能力を最大限に発揮できる環境を、経営の最高責任者は提供してあげることに腐心すること其のことが、未知の力を発揮させ競争に打ち勝つ会社の体質と成るものと確信いたします。


平成20年1月
泰美堂印刷株式会社

代表取締役社長  塩入基泰

 

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